か強診施設基準の届出が受理されて約7ヶ月
歯科医院の経営的には、実際のところとれくらいの効果があったか、中間点検をしてみたいと思います。
目次
まず、診療報酬の変化を評価するための項目として、
・歯周病安定期治療(SPT)の算定回数
・長期加算(か強診)の算定回数
・エナメル質初期う蝕管理加算の算定回数
の算定実績をみてみました。
か強診受理後の算定実績は、令和4年11月1日(届出受理日)〜令和5年5月30日の約7ヶ月間のデータになります。
比較対象としてのか強診受理前の算定実績は、令和3年10月1日〜令和4年10月31の間の過去12ヶ月間の期間のデータを使いました。
予防管理用チェアは、今のところは3台中1台のみ。
・か強診受理前:220回 / 12月=約18回 / 月
・か強診受理後:138回 / 7月=約20回 / 月
です。
か強診届出受理医療機関の場合、SPT算定可能点数が、通常より120点加算されるので、
+約240点/月の効果がありました。
長期加算は、歯科疾患管理料に加算される点数で、か強診以外は100点、か強診は120点が加算されます。
・か強診受理前:約72回 / 月
・か強診受理後:約119回 / 月
か強診届出受理医療機関の場合、長期加算が通常より20点高いので、
+約940点/月の効果がありました。
・か強診受理前:算定不可
・か強診受理後:約100回 / 月
エナメル質初期う蝕管理加算は260点で、
+約26,000点/月の効果がありました。
なので、上記のプラスになった点数をまとめてみると、
毎月、240点+940点+26,000点=27,180点
つまり、約271,800円の診療報酬が毎月アップされたといえます。
か強診のメリットをフルに活かせれば、う蝕や歯周病の重症化予防の医療サービスを保険診療で患者さんに提供しながら、安定した歯科医院の経営にも役立つ!
か強診の施設基準を満たすのはかなり大変でしたが、やはり毎月の診療報酬アップ効果もあるわけで、やはり取れるなら取るべきだと思いますね。