良い歯医者にするには、治療する歯医者の高い技術はもちろんですが、その土台となるハードウェアも大事かと思います。
歯科のハードウェアの中でも基礎中の基礎の、機械室の構造を勉強してみます。
目次
1)エアコンプレッサー:歯を乾燥させたりするためのエアを作るおおもと
2)エアドライヤー:歯科で使う空気を乾燥させる
3)バキューム:治療中の水や唾液を吸うための吸引力のおおもと
実際の歯科治療の内容をみながら、上記のものがなぜ必要か考えてみましょう。
たとえば、かぶせものやつめものを歯にくっつけるときに、セメントを使いますが、セメントがよくくっつくためには、よく乾かしてあげないといけません。
なので、歯科のユニットには、いつでも風をかけて乾かせるように、スリーウェイシリンジというものがついていて圧搾空気をいつでも出せるようになっています。
この圧搾空気を作ってくれる機械が、エアコンプレッサーです。
エアコンプレッサーは大気中の空気を集めて圧縮しますが、空気の中には水分を含んでいます。なので、コンプレッサーの空気を乾燥してくれるのが、エアドライヤーです。
圧搾空気が湿ったままだと、配管や機械に水が溜まって、トラブルの原因になり得ます。
また、歯を削ったり、歯をお掃除するときには、水を出しながらやるので、水を吸ってあげないといけません。
また、被せ物や詰め物、入れ歯の形や噛み合わせを調整するときの削りカスとその飛沫も、しっかり吸ってあげないといけません。
この水や削りカス、その他さまざまな飛沫を吸うための吸引力の元が、バキュームです。
機械室に何が入るかはだいたいわかりましたので、今度は、機械室を実際どのように作ればいいかを考えてみましょう
1)広さ:コンプレッサーおよびバキュームの必要台数(同時に何台使うことが多いか)
2)空気の循環:圧搾空気はきれいに中へ、吸引した汚染空気は機械室を汚さずに外へ
3)騒音対策
機械室、あまり考えたことなかったですが、歯科治療のクォリティをあげるための基礎の部分だったかもしれませんね!
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