こんにちは、歯医者のどんです!
虫歯の予防といえば、フッ素の歯磨き粉!
最近の市販の歯磨き粉には、フッ素がほとんど入っています。
フッ素は、酸に強い歯にしてくれるので、虫歯菌が作る酸から守ってくれる作用があります。
しかし、フッ素は体にとって、毒でもあるので、適切な濃度のものを使う必要があります。
特に、子供に、大人用の歯磨き粉を使うときには気をつけないといけません!
目次
15歳以上の方は、高濃度のフッ素入り歯磨き粉が使えるので、特に気をつける必要はありません。
日本薬事法では、セルフケアとして使えるフッ素の最大濃度はフッ化ナトリウムとして「1450ppm」で、虫歯予防のためには、最大フッ素濃度のものを使えばオッケーです。
虫歯予防の歯磨き粉の中で、歯科医院専売品の「チェックアップスタンダード」をおすすめします。
- 清掃性は落とさずに、歯にも歯茎にも優しい「低研磨」
- フッ素濃度は、NaFとして「1450ppm」
- フッ素の効果を高める、「コーティング剤(カチオン化セルロース)」含有
カチオン化セルロースは、歯の表面をプラス電荷にコーティングして、フッ素イオンを歯面に引き付けてくれる作用があって、フッ素の効果をより高めてくれます!
幼稚園の年長さんから中学校2年生までは、少し低めのフッ素濃度の歯磨き粉が推奨されています。
一応、「チェックアップスタンダード」でも問題になることはほとんどないですが、
できれば、「950ppm」のものを使った方が安全とされています。
「チェックアップジェル」シリーズは、フッ素濃度(NaF)950ppmで、研磨剤無配合で、歯磨き粉が苦手なお子さんにもウケが良い歯磨き粉です。
研磨剤がないと歯の表面のプラークを落とす能力が少し落ちるので、しっかりプラークを除去したい方は、
低研磨の「チェックアップkodomo」が良いかと思います。
6歳未満になると、もっと低いフッ素を使わないと、「歯のフッ素症」を起こす可能性が出てきます。
歯のフッ素症とは、フッ素を過剰に摂取することによって、発生途中の歯にフッ素が沈着して、歯が白っぽくなることを言います。
特に、上の前歯が顎の骨の中で作られる1〜3歳の間に高濃度フッ素の歯磨き粉を使うと、前歯にフッ素症ができるので、7歳くらいに上の前歯が生えてきた時に、歯の見た目に影響が出る可能性があります。
一応、6歳未満の子供には、フッ素濃度「500ppm」の「チェックアップkodomo500」を使うと安心かと思います。
特に、前歯のフッ素症が心配される1~3歳のお子さんにおすすめします。
今回は、フッ素の歯磨き粉の選び方についてみてみました。
フッ素濃度は高ければ高いほど、歯の耐酸性を強化してくれますが、
お子さん、特に1~3歳の子供には、フッ素濃度に気をつけて、歯磨き粉選びをしましょう!
虫歯の予防には「チェックアップ」シリーズがとてもおすすめですので、ぜひお試しください!
今回参考にした記事のリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
フッ化物配合歯磨剤
それでは、また!